- B型肝炎ウイルスに持続感染しています。現在症状のない無症候性キャリアですが、必ず肝炎などを発症するのでしょうか?
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B型肝炎ウイルス(HBV)に感染したからといって、必ずしも肝炎などの病気を発症するとは限りません。
HBVに持続感染された方のうち、多くの方は自覚症状がほとんどない「無症候性キャリア」となります。一方で、約10%~20%の方は、B型慢性肝炎を発症します。
さらに、B型慢性肝炎は長期化すると、肝硬変や肝がんへと病態が進行してしまう危険性があります。肝臓に異常が生じていないかを確認するためにも、無症候性キャリアの方は定期検査を受けることをおすすめします。
集団予防接種等を受けてから、または生後20年が経過している無症候性キャリアの方は、B型肝炎訴訟で和解することで、B型肝炎給付金や定期検査の費用を受け取ることができます。
B型肝炎訴訟で和解するためには、要件を満たしている必要があります。この要件については、「B型肝炎給付金の請求に必要な要件と書類について」で詳しくご紹介しています。
- B型肝炎ウイルスに感染していることが判明しました。どうしたらいいでしょうか?
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B型肝炎の検査対応をしている専門医療機関などで、詳細な検査を受けてください。一部の専門機関は、「肝疾患に関する専門医療機関のご紹介」に記載しています。
B型肝炎ウイルス(HBV)の感染形態には、一過性感染と持続感染があります。
一過性の感染の場合は対象となりませんが、持続感染と診断され、その原因が集団予防接種等にあると認められた場合には、感染被害に対する給付金を受け取れる可能性があります。
- 母親がB型肝炎ウイルスの持続感染者である場合、子どもに遺伝しますか?また母子感染の確率はどれくらいですか?
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B型肝炎ウイルス(HBV)は、感染した母親が子どもを出産する場合、主に産道における血液を介して出生児に感染する可能性があります。
母親のHBe抗原が陽性のとき、子どもへのウイルスの感染率はほぼ100%で、適切にワクチン接種などが行われない場合、このうちの85~90%はキャリア化(持続感染)するといわれています。母親のHBe抗原が陰性のときは、子どもへのHBV感染率は10%程度で、キャリア化することは稀であるといわれています。
日本では1986年以降、B型肝炎の母子感染防止事業により、B型肝炎ワクチンなどの接種が実施され、母子感染率は大幅に低下しています。1985年(昭和60年)以前にお生まれの方で、お母さまやご家族がB型肝炎ウイルスに感染されている場合には、肝炎ウイルス検査を受診されることをおすすめいたします。
- B型肝炎訴訟でジェノタイプ検査やHBV分子系統解析検査は必須ですか?
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両検査ともに、給付金の請求手続上、すべての方に必須の検査項目ではありません。
ジェノタイプ検査は、B型肝炎ウイルス(HBV)への感染時期を確認し、成人になってからの感染ではないことを証明するために必要な検査です。ジェノタイプAe型のHBVは、平成8年以降に日本での感染例が確認されており、また、成人以降に感染した場合でも、10%前後の方がキャリア化することが判明しています。
そのため、ジェノタイプAe型のHBVに持続感染している方は、給付金支給の対象外とされており、平成8年以降にHBVへの感染が判明した方については、ジェノタイプがAe型ではないことを証明するために検査結果を提出する必要があります。
なお、HBV分子系統解析検査は、母子感染や父子感染を立証または否定するために必要になることがありますが、検査が必要であるかどうかは、個人の病態や事情等によって異なります。場合によっては、代替資料のみで証明できることもあります。
- B型肝炎ウイルスの検査は、どこで受けたらいいですか?
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ほとんどの医療機関で受けることができます。詳細については検査を希望される医療機関やお住まいの市区町村に直接お問合せください。
「肝疾患に関する医療機関のご紹介」では、全国各地のB型肝炎の検査対応をいただける専門医療機関の一部をご紹介しています。
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